有名すぎるおはなし
昔話で良く聞くおはなし。
曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)のおはなし。
豊臣秀吉に御伽衆として仕えたといわれる人物。
落語家の始祖とも言われ、数々の逸話を残した。
元々、堺で刀の鞘を作っていて、
その鞘には刀がそろりと合うのでこの名がついたという。
この人への『米一粒』の褒美がお国を滅ぼします。(笑)
秀吉と新左衛門が将棋を指していて、
新左衛門が勝って褒美を貰うことになった。
秀吉:「何でも好きな褒美を取らす!」
新左衛門:「では、この将棋盤の升目の数だけ米をくださいませ。」
秀吉:「はて?」
新左衛門:「一日目は『米一粒』で二日目はその倍で『米二粒』
三日目はその倍の『米四粒』という具合に米粒をくださいませ。
この升目の数だけの八十一日で結構でございます。」
秀吉:「そんなことで良いのか?そなたは欲が無いのう・・・」
新左衛門:「では、明日より毎日頂きに参りまする」
1日目 1 粒
2日目 2 粒(=1×2)
3日目 4 粒(=2×2)
4日目 8 粒(=4×2)
秀吉:「四日経ったがそれで満足なのか?褒美は換えなくても良いのか?」
新左衛門:「心配御無用でございまする。」
秀吉:「今から頭を下げれば、褒美を換えてやっても良いぞ!?」
新左衛門:「結構でございまする。」
5日目 16 粒(=8×2)
6日目 32 粒(=16×2)
7日目 64 粒(=32×2)
秀吉:「七日過ぎたが、他に望む褒美はないのか?」
新左衛門:「他には何もございませぬ。(ニコニコ)」
秀吉:「これでもワシは天下統一した国の長であるのじゃぞ!
おぬしはワシを馬鹿にしておるのか?(怒)」
新左衛門:「滅相もございませぬ。
天下統一をなされた殿がゆえにこのお願いでございまする。」
秀吉:「???????????????」
新左衛門:「(ニコニコ)」
どういうことかというと、
この後、計算していけば
(ここでは 米1kg=約43,000粒 米1俵=60kg とする)
20日目 524,288粒 約12kg を超えます。
24日目 8,388,608粒 約390kg 米6.5俵を超えます。
ということは、ここから米俵計算していくと
25日目 米 13俵(=6.5×2)
30日目 米 416俵
35日目 米 13,317俵
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49日目 281,474,976,710,656粒 218,197,656俵
兵糧奉行:「秀吉様っ!大変でございまする!」
秀吉:「何事じゃ?」
兵糧奉行:「このまま曽呂利殿に褒美を与え続けますとお国が滅びまするっ!」
秀吉:「何故じゃっ?」
兵糧奉行:「先を計算しましたところ、四十九日目には国の総石高三年分になり、
次の日の褒美にはさらに倍の六年分でございまするっ!」
秀吉:「今すぐ新左衛門を呼べーっ!!」
兵糧奉行:「ははぁっ!!」
新左衛門:「何事にございますか?(ニコニコ)」
秀吉:「そなたには参った!褒美を他のものに変えてくれぬか?(オドオド)」
新左衛門:「承知いたしました。(ニコニコ)」
いろいろとアレンジされている有名なお話ですね。
会話は想像です。こんなしゃべり方してたかわかりませんが・・・
たとえばこんな感じで今年の売上を1円としてやっていけば、
30年後は10億円企業となっています。上手くいけばの話・・・
最初はゆっくりでも、こつこつとあきらめずに継続していけば、
莫大な利得となるのかもしれませんね。
あと、似たようなお話で、
ドラえもんの『バイバイン』
が、あります。内容は1日で宇宙が終わるとのこと。
このサイトではTOPに戻ると、話は違いますが、
いろんな漫画のツッコミをしていますし、笑えます。